スーパー大麦による整腸作用に関する臨床試験

1日12g、2週間継続摂取で腸内環境が変化!
腸内改善にスーパー大麦の食物繊維が寄与

食物繊維を摂取することで、腸内環境や肌改善にどのような影響が出るのかなど、腸内の健康や美容に関する研究を行う『腸の奥からの健康を考える研究会』(座長:松井輝明)は、スーパー大麦を2週間摂取したときの整腸作用に関する臨床試験を行いました。その結果、腸内細菌叢の改善による腸内環境の改善が見られましたので、ご報告いたします。

これまで腸内環境を整えるためには、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌を、食品から直接摂取する解決策が効果的であると言われてきました。しかし、摂取した善玉菌のほとんどは、酸が出る胃や小腸で分解・吸収されてしまうため、大腸の奥には届きにくいという研究結果も出てきています。大腸の奥の善玉菌を活発化させるには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維やレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を積極的に摂取することが重要となります。スーパー大麦には、これらの成分が独自の構造で含有されているため大腸の奥まで届き、大腸の奥にすむ善玉菌のエサとなり、腸内の全体改善につながると期待されています。

上記を踏まえて、当研究会座長の松井先生監修のもと、20歳から65歳までのやや便秘がちな健常者を対象に、スーパー大麦を1日12g、4週間摂取した際の整腸作用に関する臨床試験を行いました。その結果、腸内細菌の分布状態(細菌叢)は、2週間で大きく変化しました。また、善玉菌が食物繊維を発酵する際に産生する短鎖脂肪酸(酪酸、酢酸、プロピオン酸)の比率の変化も確認されております。これは、ビフィズス菌のエサとなるレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)などの糖質や水溶性食物繊維が大腸の奥まで届いていることで起きた変化と考えられます。その結果、被験者の排便の量や回数の増加など、明らかに整腸作用が確認されました。もともと縄張りの強い腸内細菌において、2週間という短期間でここまで大きく変化することは珍しく、4週間後も短鎖脂肪酸が増加傾向にあることから、スーパー大麦は、善玉菌が好む弱酸性の環境つくるために有用に働いていることが伺えました。

なお、スーパー大麦は、オーストラリア連邦科学産業研究機構が品種改良を重ねて開発した大麦の一種で、一般の大麦に比べて2倍の食物繊維総量と4倍のレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を含んでおり、食物繊維を大腸の奥まで届ける独自の食物繊維構造をもっています。

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松井 輝明(まつい てるあき) 先生 帝京平成大学健康メディカル学部教授

日本大学医学部卒業。医学博士。1999年日本大学板橋病院消化器外来医長就任。2000年日本大学医学部講師、2012年准教授。2013年帝京平成大学健康メディカル学部健康学科教授就任、現在に至る。
2001年厚生労働省薬事食品衛生審議会専門委員、2003年内閣府食品安全委員会専門委員、1998年日本消化器病学会評議員、日本実験潰瘍学会評議員、2000年日本高齢消化器病学会理事、2015年日本消化吸収学会理事。消化器一般、機能性食品の臨床応用を専門に研究。

 

『腸の奥からの健康を考える研究会』概要

『腸の奥からの健康を考える研究会』は、スーパー大麦の摂取による腸内環境や美肌への影響など、腸内の健康や美容に関する研究を行い、生活者にとって有益な情報創出を目指していきます。(研究会ホームページ:http://www.cholabo.org/

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