テイジン腸内フローラ研究所

2016年に発足し、大腸に関する健康についての啓発を行うことを目的に、「スーパー大麦」と水溶性食物繊維「イヌリン」を中心とした研究結果や知見に関する情報発信を行ってきた「腸の奥からの健康を考える研究会」の活動が終了となりました。
これに伴い、これまでの研究会から発信してきた情報並びにそれらの関連領域の情報を発信するため、「テイジン腸内フローラ研究所」を新たに立ち上げましたのでお知らせします。

腸の奥からの健康を考える大腸ラボ

大腸には100兆個以上の腸内細菌がすみ、私たちの全身の健康を保つ有用物質「短鎖脂肪酸」(酪酸、酢酸など)を作り出しています。ところが近年の食生活の変化で短鎖脂肪酸が作られにくくなり、全身のトラブルを招いていることが明らかになってきました。全身の健康を保つためには短鎖脂肪酸を産生する善玉菌を増やために、善玉菌のエサとなる食物繊維の摂取が重要だと指摘されています。大腸ラボでは、最新の研究成果に基づき、腸の奥から健康を保つためのアプローチについて紹介します。

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<研究対象素材>スーパー大麦

本研究会では「スーパー大麦(Himalaya292)」を研究対象として、ヒト試験による整腸効果、睡眠改善、抗肥満効果などの論文報告を行っています。スーパー大麦はオーストラリアの国家的研究機関が国民の健康を守るために開発した機能性大麦です。多種の水溶性食物繊維とレジスタントスターチが含まれていることが特徴で、総食物繊維量は一般大麦の2倍以上です。スーパー大麦に含まれるそれぞれ発酵速度の異なる食物繊維は大腸の入り口から奥まで異なる部位で発酵することで短鎖脂肪酸を産生し、大腸全体の環境を整えます。

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<研究対象素材>イヌリン

イヌリンはチコリの根に含まれる天然の水溶性食物繊維で、約5000年前から食べられてきました。現在では飲料や食品などの加工品に使われており、世界市場の1/3を占める最もポピュラーな水溶性食物繊維です。イヌリンは善玉菌のエサになることで短鎖脂肪酸を産生し、ビフィズス菌を増やします。また、様々な研究で血糖値上昇抑制や血中中性脂肪の低減などの効果も示されています。

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